ハンガリー軍は包囲されていることに気付くのが遅すぎた。 |
後方では、ついに到着したスブタイ軍が、まったく同じ隊形に死の翼を広げ、 射手の円陣が完成していた。 |
今や狩猟の獲物と化したハンガリー軍は、 雨アラレと降り注ぐ矢になすすべもなく倒れていった。 |
![]() 結局浅瀬は見つからず、 工兵部隊が橋をかけて渡りました。 モンゴル弓の有効射程距離はほぼ300メートル、 普通は100メートルくらいのところから狙います。 1辺1kmなら、だいたい100メートルくらいで 囲んでいるでしょう。 |
ハンガリー軍指揮官、ベーラ4世は、包囲の突破を試みるも、 スブタイはこれを許さず、ベーラは命からがら、サヨ河を泳いで 対岸の森の隠れ家に逃げ込み、一命を繋いだ。 |
戦場を何とか逃れた敗残兵の一群も、 追撃したモンゴル軽騎兵の正確な矢に次々と射倒され、 ペストまでの街道には「まるで石切り場の石のように」 兵士の死体が散乱していたと伝えられる。 |
(最初は手を出さず並足で追いかけ 、敗残兵がへとへとに疲れたころを見計らって一気になぎ払ったらしい。 湿地帯に追い込んだりもして。街から9日行程分もおびき出してたもんな・・・) |
ハンガリー軍の死者数はおよそ6万人と言われ、 ここにモンゴル軍はハンガリー平原の完全な支配者となったのだった。 |
ス「バトゥ! すまん、遅くなったな!」
バ「間に合ってよかったな、スブタイ・バートル!」
「俺たちだけで勝っちまうとこだったよ。」
ス「ははっ、言うなーボウズ!」
「サイン・ハーン!」